2007年4月7日 産経新聞
■無人島 氷解け、権益の島に
地球温暖化で北極の氷が溶けるとの予測が出るなか、カナダとデンマークの間で、極北の無人島をめぐる領有権争いが過熱してきた。デンマーク領グリーランドとカナダ領エルズミア島を隔てる幅40キロほどの海峡の中ほどに位置するハンス島。近い将来、この海峡の氷が溶けて北米と欧州、アジアなどを結ぶ「北極航路」の要衝に一変すると、この小さな島をめぐって資源探査や漁業権といった国益が生じる可能性がでてきたためだ。(坂本英彰)
AP通信などによると、デンマークとカナダは1973年に海峡の中間に境界を引く合意を結んだが、ハンス島の帰属は保留にされていた。ところが84年、この氷と石の島にデンマークのグリーランド担当大臣が上陸、国旗を掲げてポールの根本に「ようこそデンマークの島へ」とのメッセージを残した。デンマーク軍などの上陸はその後も続いたため、2005年、今度はカナダの国防大臣が兵士とともに上陸して国旗を掲げた。
もっとも両国は穏当な解決を目指して大きな外交問題に発展してはいなかったが、新たに持ち上がってきたのが地球温暖化の急速な進展予測だ。「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は今年2月には、今世紀末までに最大6・4度の気温上昇予測を発表。米航空宇宙局(NASA)は今月、2004年〜05年に北極海の多年氷が14%減少したとのデータを公表した。
米国学会誌には、2040年夏に北極の氷はほぼ消滅するとの試算も掲載され、北極海をタンカーなどが行き交うことがにわかに現実味を帯びてきた。
北極海を挟んで米大陸とユーラシア大陸は対岸にあり、航路が開かれるメリットは計り知れない。北極海への入り口にあるハンス島は地政学的に極めて重要性を位置を占めることになる。
新航路ができれば温暖化の恩恵といえるが、一方で同島海域の石油などの資源探査や漁業問題なども絡み、同島をめぐる領有権争いが激しくなれば、それは温暖化のとばっちりといえそうだ。
■ 管理人 より
温暖化により、北極海に浮かぶ氷は解けている、といわれています。そのため、北極海周辺の地域では、こういった問題も起こるようですね・・・。日本でも、小さな島を巡って韓国とのやりとりがメディアに報道されていますが、世界中どこでも似たようなものです・・。しかし、環境問題や地球温暖化はこれらよりも大きな問題のような気がするのですが・・・・。
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